知財 商標【僕キャベジンは商標のお手本だと思っていた時期あります。ストーリも素晴らしい。森繁久彌】

どうされましたか

知財の中で商標の例を知りたい。例えばキャベジン。

こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。

知財の中で商標の例を解説します。キャベジンこそ商標のお手本だと思っていました。僕。

知財 商標 キャベジン

キャベジンを開発販売している興和株式会社のwebページを見てみます。いきなり平成22年でキャベジン50周年と記載されていました。今は平成を通り超して令和2年。

もう9年前の記載です。web担当者大丈夫か

ま、これはお愛嬌として。このwebページを見ると、以下一部抜粋です。

キャベジンの開発は、昭和 15 年(1940 年)に米国でキャベツに含まれる MMSC(メチ

ルメチオニンスルホニウムクロライド)という成分の胃潰瘍予防作用が発見されたことに

始まります。興和は MMSC に注目し、同成分を主成分とする製品開発を進め、昭和 35 年

に胃腸薬「キャベジンコーワ錠」を発売いたしました。

製品名の由来は、キャベツに含まれるという意味の「cabbage in(キャベッジ、イン)」を

転じてキャベジンという名称になりました。

発売以来、食べ過ぎ、飲み過ぎなどによる胃もたれや胃の不快感を改善する胃腸薬として

ご愛用いただき、平成 22 年 2 月 1 日に 50 周年を迎えました。

キャベジンコーワ錠の発売以降、胃を正常な状態に整えてくれる MMSC の増量や、日本人

の食生活の欧米化に伴い、脂肪の消化を助ける酵素であるリパーゼ AP12 を配合するなど、

時代に合わせた処方に努めてまいりました。

平成 20 年に発売した新キャベジンコーワS(第 2 類医薬品)には、胃の運動を促進する健胃

生薬ソウジュツを配合し、ストレスや不規則な生活といった要因による弱った胃袋自体を

元気にしていきます。キャベジンは日本人の胃をとりまく生活環境に合わせて改良し続け

ています。

で、キャベジンの凄いのはキャベジン名の周辺の似たような名前で商標を取っていることです

例えば、

きゃべあん

きゃべえん

きゃべおん

で、興和株式会社で商標出願調べました

商標だけで1161件の商標登録がありました。製薬会社であるので製薬の特許は当然としてその販売に早くから注力し、50年前には元NHKキャスターで俳優の森繁久彌氏をイメージキャラクターにしています。広告媒体がテレビと新聞雑誌ぐらいしかなかった時代にこれはインパクト大きかったと思います。僕でも子供の頃からキャベジン知っていますからね。そしてキャベジンの名前の由来がキャベツからきていること。これは事実です。

キャベツから派生してキャベジンと言う名前にしたと言う物語を作っていること

ここは再度山の名付けを弘法大使が2度の登った山やからの物語とも一致しています。または九度山は弘法大使が1カ月に9回訪ねた山との物語とも一致しています。

内部リンク 知財 商標 九度山を読んでみてください

これよく出来た物語なのです。読んでもらってこの九度山に出てくる弘法大師がまさに森繁久彌なんです。

この場合の森繁久彌は九度山の時代の弘法大師と位置付けていますね

整理しますと、

商品名はキャベツからキャベジン。

イメージキャラクターは九度山の弘法大師の処が森繁久彌。

広告媒体は弘法大使の九度山は言い伝え、キャベジンはテレビラジオ、雑誌、新聞。

で、現在はキャベジンも九度山もブランドとして確立している。

よって、九度山はお参りが絶えないし、キャベジンは売れ続けている。

薬の特許は出願から20年

キャベジンは60年。キャベジンが売れ続けているのは商標があるから。なぜなら薬の特許は切れているので同じ成分の薬は他にもある。しかし他は有名にならなくてキャベジンだけが売れ続けている。商標の期限は登録更新すれば無限の命があります。

で、どうなるの

今後もキャベジンは商標の威力を使いトップメーカーであり続けるのでしょう。これも強力な商標があるからです。早くから商標の威力を知り得た興和株式会社には脱帽です。商標のお手本ですね。イメージキャラクターは時代と共に変化させています。ますます素晴らしく思います。

で、どうしたの

僕も自身の会社を考えるときに相当社名や商品名を意識します。キャベジン程ではないですが、社名のお陰や物語のお陰で売れ続けているものあります。これらはまたの機会にブログ記載します。

で、どうするの

ここまで完璧な商標使いを僕はappleが出てくるまで知りませんでした。商標のお手本です。僕の別のブログもご参考にしてください。物語をつくるのが肝かもしれません。

まとめ

キャベジンの興和株式会社は製薬会社としても超一流ですが広告会社としても超一流です。今から60年も前の時代にここまで先を読んで考えて商標登録して物語をつくり販売しているのですからね。一度興和株式会社の代表者にお会いしていものです。恐れいます。脱帽です。

内部リンク  弁理士山本英彦

内部リンク 知財 商標 例キャベジン

内部リンク 知財 商標 例フェイスブック

内部リンク 知財 商標 例apple

内部リンク 知財 商標 例グーグル

内部リンク 知財 商標 九度山

内部リンク 知財 商標 再度山

内部リンク 知財 商標 四天王寺