知財 商標 マーケティング ブランディング【市場調査 目的がなくても市場調査。もちろん目的がある市場調査もありですよ。僕の場合は社会の歪を見つける為の市場調査が多い】

どうされましたか

マーケティングの例を教えてください。目的がなくての市場調査。

こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。

マーケティングって僕は市場調査と定義しています。正確には観察による市場調査ですね。前回は目的があっての市場調査。今回は目的がなくての市場調査。

知財 商標 マーケティング ブランディング 目的がなくての市場調査    

僕のマーケティングの定義は市場調査です。では何を調査するのか。目的がなくての市場調査をあげてみます。

目的のない市場調査は何かを感じる時のきっかけと言い換えることが出来るかもしれません。

街を歩いていると建築物の1階に受水槽があるのが目に付きました。普通建物の1階と言えば一番有効に利用したい場所です。

例えばマンションであれば豪華なロビーとか。店鋪であれば1階は路面店とか言うて坪単価を高く賃貸できる場所です。

その1階に建物に水を送るための受水槽があることに気が付きました。これは撤去すべき。これだけ技術が発達してる訳ですから何かの技術的なことを発見できれば解決するはずと観察できました。

気になりだせば気になるものでして、街を歩くたびに受水槽が目につくようになりました。

なぜ受水槽があるのかを思考実験してみました。もし受水槽がない場合を想定します。受水槽から水道ポンプに繋がり水を上階へ上げているのがその頃の技術でした。もし受水槽がないとポンプの水を引く力や水を引く量が水道水自然な供給の力や量を上回る。すると供給側の水道に負圧が掛かるであろうと仮説を立てることが出来ました。

つまり上階へ水を吸い上げるポンプの力が水道水の供給量を上回るとその廻りの地域の水が出なくなります。あ、分かった。

で、結論としては水の量は変えずに水の圧力だけ増すポンプを作れば良い

で、制限するポンプと回路をつくりました。特許出願しました。本格的に事業もしたことなかった時期でしたので何から手をつけて良いのか分かりませんでした。

特許出願まではした。次はどうしようかと思い日本経済新聞を眺めていました。京都ベンチャービジネスクラブというのがあってその第1回のビジネスモデルの応募要項が記載されていました。

で、どうなるの

応募してみました。

あらら、大賞取れました

今はなきその頃の会長であられた堀場製作所の堀場さんに親しくして頂きました。このポンプは日本建築士会連合会賞も奨励賞も取れました。

ここまでは、市場調査や観察のお陰で賞までとれました。

事業化するという調査や観察力に欠けていました

僕。結局大賞まで取れたのに事業にはなりませんでした。

この反省を未だに意識しています。

ゆえに市場調査するときには外面的なことと内面的なこと

この場合でしたら外面的なことは受水槽が必要ないと観察できました。内面的と言いますか。どのように事業化すれば言いのかを観察していませんでした。

今ならおそらく市場規模とかを調査するでしょうね

それと一番恩恵を受けるであろう大手デベロッパーに話を持って行けば良かったと思います。

ものづくりにこだわっていたので、ポンプメーカーに話を持って行くべきであると言う呪縛にとらわれていたかもしれません。

発見や発明をするより何倍も事業化する方が難しく思いますし経験上でも同じです。

で、どうしたの

どうやら、発明や発見とは別に、事業にする為には別の観察や市場調査が必要なことに気がつきました。僕に取りましては残念な思い出です。

しかしこの発見や発明で知り合った人たちのお陰で僕は別のステージに行けました

感謝ですね。ちょうどテレビゲームで目の前の強敵を倒すとステージが変わる感じに似ています。こんな事が本当にあるのですよ。

で、どうするの

遊びでも仕事でもどうやら多くの人は合理を求めているように思うのです。しかし僕の原体験を反芻してみますと、思いつきや発見や気付きは非合理の時間にあるような気がしてならないのです。今、時間と表現しましたが非合理な行動と言い換えても良いかもしれません。

合理、非合理。最近は意識して非合理なことしています。するとね。今まで思いつかなかったものまで思いつくようになりました。

まとめ

目的がなくての市場調査って結局はきっかけつくりなんですよね。毎日いろいろな時間を過ごしています。車の運転とか。街を散歩するとか。本屋さんに立ち寄るとか。電車に乗るとか。

すべて市場調査以外の目的があってしていることですよ

電車に乗るのは目的地に到着する為ですからね。こんな時間にこそ、その目的以外に目的のない市場調査をするのです。何かを思いつくきっかけになります。

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