こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
知財の中で商標を解説します。ビジネスに応用できればと日々考えています。今回は岡山県です。
知財 商標 マーケティング ブランディング 名産品 岡山県
岡山県といえば倉敷ですか。大阪からも近くて雨が少ない印象があります。瀬戸内側に面して穏やかな気候です。
クラボウや三井造船の発祥の地です。倉敷にはプロ野球選手の星野仙一さんの記念館があります。
岡山県の地域団体商標を調べてみます。
で、どうなるの
具体的に11件ありました
岡山/野菜
- 藤田レタス(ふじたれたす)商標登録第5692217号
- 牧石ねぎ(まきいしねぎ)商標登録第6133787号
- 明治ごんぼう(めいじごんぼう)商標登録第6310410号
岡山/果実
- 岡山白桃(おかやまはくとう)商標登録第5031193号
岡山/食肉・牛・鶏
- 千屋牛(ちやぎゅう)商標登録第5054531号
岡山/織物・被服・布製品・履物
- 井原デニム(いばらでにむ)商標登録第6125221号
岡山/工芸品・かばん・器・雑貨
- 備前焼(びぜんやき)商標登録第5271710号
岡山/焼物・瓦
- 備前焼(びぜんやき)商標登録第5271710号
岡山/温泉
- 湯郷温泉(ゆのごうおんせん)商標登録第5230403号
- 湯原温泉(ゆばらおんせん)商標登録第5255402号
岡山/サービスの提供(温泉を除く)
- 笠岡ラーメン(かさおからーめん)商標登録第6181945号
で、どうしたの
岡山県の地域団体商標は成功している感じがします。
なぜなら、
- 備前焼(びぜんやき)商標登録第5271710号
- 湯原温泉(ゆばらおんせん)商標登録第5255402号
等は全国的に有名です。ブランディングは成功しています。
で、どうするの
備前焼にしても湯原温泉にしても、全国的に名前が通っている。この名前で商品やサービスを検索する人がいるとするなら商機はあるように思います。
例えば焼物を得たいと思い、焼物名で検索する。備前焼。でネットをググると備前焼で検索結果が出る。直接、旅行がてらにネットで検索したお店に訪れるのも良し、ネット通販で購入するもよし。
温泉に行こうと思い立つ。湯原温泉の名前が浮かぶ。湯原温泉でネットを検索する。温泉宿が複数検索結果に出る。予算と空き状態を確かめて、予約を入れる。地域団体商標の成功例です。
まとめ
岡山県では地域団体商標は11件ありました。そのうち、全国的に名前が知れているものは2件確認できました。備前焼と湯原温泉です。一方は焼物でもう一方は温泉です。焼物は通信販売できますが、温泉は来てもらわなければなりません。
ブランディングする商品名や地域団体商標での商標では、商品なのかサービスなのかでブランディングから商品購入までの過程に違いがあります。
これらを踏まえた上での地域団体商標の活用が望まれるように感じます。岡山県は成功事例と感じます。