どうされましたか
商標の具体的な事例について知りたい。
こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
知財である商標を考察してみます。僕が観察するに神社仏閣が多い。これ考えた人名プロデューサーですね。昔の人は何を観察してこんなアイディアを持ったのかなぁ。不思議です。今回はちょっと手が込んでいる。
知財 商標 マーケティング ブランディング 九度山
高野山。大阪から車ですと奈良と和歌山の県境を超えて和歌山に入る。高野山は元々女人禁制でした。ここもブランディングになりますね。他との差異を明確にする。この考えで他の山と高野山では明確に違います。女性を入れなくするのですからね。これだけでも革命的な発想です。
金剛峯寺が総本山です。高野山の開祖は弘法大師とされています。もし僕が今から1200年前にその場にいて特許法という法律があれば、山全体をお祀りしているので商標的には高野山で商標出願すべきでしょう。金剛峯寺も当然商標の対象になります。同じ高野山内に別の寺院があります。この寺院のひとつに慈尊院があります。慈尊院も画期的ブランディングです。何と弘法大師のお母さんを祀ったとあります。で、この高野山金剛峯寺から弘法大師のお母さんが住んでいた慈尊院に月に9回弘法大師が通っていたことから慈尊院のある山を九度山と伝えられます。
知財 商標の考察 九度山を整理する
ややこしくなったのでここで知財の側面から整理します。
- 弘法大使 日本から中国に出向き修行をし日本に帰ってくる。そして布教
- 高野山 弘法大師が開いた山とされる
- 金剛峯寺 高野山の複数の寺院の総本山
- 慈尊院 高野山の複数の寺院の中のひとつで尚且つ弘法大師のお母さんが祀られている
- 九度山 高野山系の山で慈尊院がある。弘法大師は月に9度登ったとされる
この場合、弘法大使、高野山、金剛峯寺、慈尊院、九度山これらはすべて1200年前なら商標出願商標登録するべきでしょう。そして弘法大師を頂点とする仏教の総本山を構築する。
このありがたい教えを他の寺院に説く。今の言葉であればフランチャイズシステムの構築です。フランチャイズはフランチャイザーとフランチャイジーがいます。親と子の関係です。親は子に仕組みやノウハウ、教えを伝えます。子は親にお金またはお金に代わるものを与えます。今の寺院そのものでしょう。
で、どうなるの
昔の人も威厳を保つ為にマーケティングブランディングを行った。ここに商標の考え方を取り入れるとすべて合理的に説明できる。例として金剛峯寺、高野山、九度山を当てた。弘法大師を頂点とした仏教の総本山の構築。
で、どうしたの
僕なら上記すべての言葉でこのストーリをつくりだしたと同時に商標登録します。そして他の日本中の寺院にそれらの商標を一定の条件を与えて使うことを許します。この場合の一定の条件とは例えば金銭であったり、忠誠であったり、協力であったりするのでしょうね。
で、どうするの
ブログ読者が今から何かを構築する。それがビジネスであってもなくてもまずは、構築する前に構築するであろう言葉に商標出願するべきです。そして商標を取得するべきです。取得してからこの商標を他に与える与えないかは判断したら良い。
まとめ
弘法大師を頂点とする仏教の総本山考えた人天才です。ストーリ性も抜群でご利益がありそうです。いずれにせよ現在は弘法大師の時代ではないのでまずは商標を意識せねばなりません。僕は九度山の由来を聞いたとき倒れるぐらい感動しました。やっぱり弘法大師凄いわぁ。
内部リンク 弁理士山本英彦
外部リンク 商標検索サイト