こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
知財の中で商標を解説します。ビジネスに応用できればと日々考えています。今回は福島県です。
知財 商標 マーケティング ブランディング 名産品 福島県
今更ながらですが、東日本大震災ではたいへんな被害でした。僕も阪神淡路大震災を経験しました。
僕は保険関係の会社も経営しています。地震の被災地では、保険鑑定をする人がいなくなりました。鑑定する物件が多すぎたのです。
保険鑑定人をアジャスターというたりします。僕は保険関係の関連でこのアジャスターをしてくれとの依頼を受け、急こしらえの保険鑑定人をしてました。
僕、大阪ですから大阪から福島に向かう途中で筑波で寄り道しました。保険会社の本部が設営されていました。ここで保険鑑定人になるためのレクチャーを受けました。1日かかりました。
次の日から被災地に行く段取りです。筑波にホテルを取り、ここから被災地までタクシーでの移動です。ホテルの前にタクシーが来る予定でした。
待てどもタクシーが来ないのです。しかし大型バスが停まっています。バスの運転手さんが降りてきて、大賀さんですかと声かけられました。
僕、はいと返事しました。どうやら、タクシーの予定であったけれども、タクシーが間に合わず、間に合ったのは大型バスだけとのことで、大型バスで来たとのこと。
僕一人、大型バスに乗りまして、運転手さんと二人で被災地に保険鑑定にいきました。当然大型バスですので大きすぎて小路には入れません。なおかつ被災しているのでまったく大型バス役に立ちませんでした。
で、大型バスを国道に停めて、僕は歩いて被災されている建築物に保険鑑定にいきました。ノルマはある訳ではないのですが、午前中に2件と午後から2件で計4件ペースでしばらく福島県にいました。
福島県の特産品の商標を調べてみました
これが、ま、脇が甘いような印象あります。逆に言えばチャンスではないかと感じました。
例えば、工業製品として、ヘッドホンステレオのウオークマン。これ、ヘッドホンステレオは普通名詞であるから商標は取れないです。ウオークマンはソニーの商標です。
この場合ウォークマンは商品名ですからね。しかしその分類の上位であるヘッドホンステレオで商標取れたら相当大きな権利になりように思います。
同じような例では、お米のブランドではこしひかりがあります。お米は普通名詞ですから商標は取れません。こしひかりは複数の商標出願や商標登録されています。
もし、こしひかりの上位分類であるお米で商標登録できると相当大きな権利になり得ます。
で、どうなるの
福島県の特産品、名産品を記載します。Webページでランキングがありました。
- こづゆ
- しんごろう
- わっぱめし
- にしんの山椒漬け
- 棒ダラ料理
- 喜多方ラーメン
- 会津ソースカツ丼
- 馬肉料理
- 会津の蕎麦
- みずそば
で、どうしたの
1位から10位までで、商標登録されているものはゼロでした。明らかに、馬肉料理などは普通名詞的ですから商標登録はできないのは分かりますが、その他の例えば、こづゆとか、しんごろうなどは商標になりそうに思うのです。
強烈なのは、喜多方ラーメンでしょう。十二分にブランド化されている名称であるのに商標登録されていない。
商標になるかならないかは特許庁が決めるのですから、これはもう、商標出願してみても損はないように思います。
先に、ウォークマンやお米のブランドであるこしひかりのこと記載しました。例えば上記の棒ダラ料理でもし商標登録出来れば、相当大きな権利になると思います。
理由はこしひかりとお米の関係で、お米で商標登録できてるのと同じですからね。分類の上位で商標取れることによります。
で、どうするの
まずは、だめで元々で1位から10位ぐらいまですべてに商標出願してみてはどうでしょう。最近では商標の早期審査なんてものもあります。もし商標登録出来れば相当大きな知財になり得ます。
まとめ
福島県の名産品は僕が調べた限り、商標登録ゼロでした。これは何だか脇が甘いとも取れますが、まだまだチャンスはあるように感じました。
僕なら、僕が食品系の仕事をしているのなら、だめで元々で上記1位から10位ぐらいまで全部に商標出願してみます。で、特許庁に審査を委ねます。ひょっとしたら、宝の山かもしれません。
まだまだ探せば知財として埋もれているものが多くあるのでしょう。今回喜多方ラーメンは相当有力な商標になるように思います。特許庁が商標を認めないとするなら、もうすでに喜多方ラーメンは普通名詞化されているのでしょう。
会津の蕎麦と会津のソースカツ丼も、商標登録されるのではないかと勝手に思います。これらも普通名詞化されているのでしょう。
今後はますますwebでの検索が重要になってきます。検索ですから、言葉で検索します。この言葉を商標化出来ればここで他と区別化できます。
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