こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
知財の中で商標を解説します。ビジネスに応用できればと日々考えています。今回は滋賀県です。
知財 商標 マーケティング ブランディング 名産品 滋賀県
滋賀県といえば琵琶湖ですね。日本一の湖。大きさは淡路島と同じぐらいとされています。一周160キロです。琵琶湖一周のサイクリングコースがあります。
琵琶湖は琵琶湖の西側に湖西道路が走っています。琵琶湖の東側には名神高速道路が走っています。国道1号線も通っています。
僕は車で福井県や石川県に行くこともありますが、その場合は道の混み具合いで名神高速道路を走ったり、湖西道路を走ったりします。湖西道路は無料の自動車専用道路です。ともに空いていればあまり到着時間はかわりません。
大阪―京都間は近い感じがします。京都―滋賀間も近い感じがします。しかし大阪―滋賀間はなぜだか遠い感じがします。琵琶湖はジェットスキーの条例が厳しいので舟あそびは注意してください。
滋賀県といえば天秤の詩です。知ってる人はいるのかなぁ。
僕が事業を志したときの共に事業を志した友人がこのビデオの話を持ってきました。大阪市立中央図書館で借りて一緒に観ました。もし事業を志している人がいるのなら是非一度観てください。
滋賀県は別名近江と呼ばれます。近江商人としても有名です。
近江商人の考え方
三方良し
- 売り手良し
- 買い手良し
- 地域良し
近江商人の企業
- 西武グループ 堤康次郎
- 高島屋 飯田新七
- 白木屋 大村彦太郎
- 伊藤忠商事 伊藤忠兵衛
- 住友商事 広瀬宰平
- トーメン 児玉一郎
- 兼松 北川与一
- ヤンマー 山岡孫吉
- ワコール 塚本幸一
- トヨタ自動車 豊田利三郎
- 日本生命保険 弘世助三郎
多くの事業家を出した滋賀県ですが、商標はどうでしょう。
地域団体商標登録を滋賀県で検索しました。
で、どうなるの
- 商標登録第5034857号 雄琴温泉(おごとおんせん)
- 商標登録第5044958号 近江牛(おうみぎゅう)
- 商標登録第5054526号 琵琶湖産鮎(びわこさんあゆ)
- 商標登録第5087658号 信楽焼(しがらきやき)
- 商標登録第5134569号 近江の麻(おうみのあさ)
- 商標登録第5134626号 近江ちぢみ(おうみちぢみ)
- 商標登録第5461250号 高島ちぢみ(たかしまちぢみ)
- 商標登録第5494683号 モリヤマメロン(もりやまめろん)
- 商標登録第5556028号 彦根仏壇(ひこねぶつだん)
- 商標登録第5580131号 甲賀のお茶(こうかのおちゃ)
- 商標登録第5880552号 草津メロン(くさつめろん)
- 商標登録第6120573号 政所茶(まんどころちゃ)
で、どうしたの
これらの地域団体商標で少なくとも僕が知っているのは、近江牛と雄琴温泉、信楽焼ぐらいです。
知らない商標が多くて残念な感じがしました。
近江牛でネット検索してみました。
近江牛は大成功ではないのかと感じます。その根拠としてはストーリーとしても完成されています。ブランディングと言い換えることもできます。
まず、近江牛を扱っている公にみえる団体として、近江牛協会が検索ヒットしました。他には近江牛精算流通推進協議会がありました。Wikiにも記載がありました。楽天にも近江牛を扱っている商店がありました。旅行サイトのじゃらんの近江牛のランチやディナーの人気店のおすすめやランキングがありました。
近江牛は日本三大和牛とのこと。このストーリーが素敵です。なぜなら、日本三大和牛は、神戸牛と松阪牛とされています。共にこれらのルーツは但馬牛とされています。何だか納得です。
で、どうするの
この近江牛は地域団体商標の中では相当な成功の部類に入るのではないかと感じます。売るためのすべてを備えているように感じました。
- 公的な協会のような団体がある
- 旅行サイトやランチ、ディナーサイトで近江牛の特集を組まれている
- Wikiにも記載があります
- 楽天に販売サイトがあります
- 日本三大和牛としてブランディングされている
1.公的な協会のような団体がある
協会や協議会などの名称の団体が創立されている。ブランディングとしては良い感じを消費者に与えていると考えます。
2.旅行サイトやランチ、ディナーサイトで近江牛の特集を組まれている
近江牛を食べに行く場合は、ランチとディナーです。どこを訪ねようと検索するとすぐにヒットしました。
3.Wikiにも記載があります
近江牛を調べるには適当なサイトと思います。
4.楽天に販売サイトがあります
自宅で食すには通販サイトでしょう。楽天に販売店がありました。
5.日本三大和牛としてブランディングされている
但馬牛をルーツとする日本日本三大和牛というストーリー性がありました。
どうやらブランド構築としては完璧ではないのかと思いました。そして食したいときは、レストランを訪問しても良し、自宅で通販、お取り寄せしても良し。
まとめ
滋賀県と言えば近江商人。ビジネスの基本の三方良し。多くの事業家を出している近江です。さすがに商標も成功されているように感じました。
近江牛は今後も地域団体商標の商標の使い方の基本になるように感じました。
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