こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
知財の中で商標を解説します。ビジネスに応用できればと日々考えています。今回は愛媛県です。
知財 商標 マーケティング ブランディング 名産品 愛媛県
愛媛県といえばみかんですね。近畿圏では和歌山県もみかんで有名です。緯度が同じであるから、気候も似ているのでしょうか。
大阪住みの僕は愛媛県には今までご縁がありませんでした。九州も近いですし、広島も目の前です。
愛媛県の地域団体商標を調べてみました。
で、どうなるの
全部で12件ありました。重複しているようにみえるものもありました。
愛媛/果実
西宇和みかん(にしうわみかん)商標登録第5015121号
真穴みかん(まあなみかん)商標登録第5015122号
中山栗(なかやまぐり)商標登録第5565057号
愛媛/水産食品
戸島ぶり(とじまぶり)商標登録第5161880号
愛媛/加工食品
宇和島じゃこ天(うわじまじゃこてん)商標登録第5083713号
愛媛/植物
西条の七草(さいじょうのななくさ)商標登録第5034883号
愛媛/織物・被服・布製品・履物
今治タオル(いまばりたおる)商標登録第5060813号
愛媛/焼物・瓦
菊間瓦(きくまかわら)商標登録第5023936号
愛媛/木材・石材・炭
大島石(おおしまいし)商標登録第5543638号
愛媛/温泉
道後温泉(どうごおんせん)商標登録第5071495号
道後温泉(どうごおんせん)商標登録第5435121号
愛媛/サービスの提供(温泉を除く)
宇和島鯛めし(うわじまたいめし)商標登録第5916011号
で、どうしたの
折角、愛媛みかんが超有名なのに、愛媛みかんは地域団体商標にはなっていないことに僕は驚きました。愛媛のひとは当たり前すぎて、愛媛みかんを思いつかなったのかなぁ。ま、そんなことはない、他に愛媛みかんで地域団体商標を取れない理由があるのかなぁ。こちらの方が気になりました。
道後温泉は2種類で地域団体商標を取得されています。気になったので調べてみました。ひとつは、温泉そのものに対しての地域団体商標でした。
もうひとつは、温泉を有する宿泊施設に対しての地域団体商標でした。
細分化されているのが面白いです。興味を持ちました。同じ名称や商標でも区分が違う例です。
で、どうするの
全国的に有名なしまなみ海道は地域団体商標には取り上げていません。なんだかもったいないような感じがしました。
広島県から瀬戸内を通って愛媛県を結ぶしまなみ海道です。地域団体商標として活かせるかもしれません。
また、同じ道後温泉でも区分の違いによって複数の商標として登録されています。似たような事例はいつも取り上げているappleでしょう。
果実ではなく、iPhoneやmacのappleですからね。もうこのパターンが出てこないと思っていた処に、amazonですから。世の中賢い人がいます。
こつは、普通名詞化している言葉を、区分を違えて商標にすることでしょう。地域団体商標にも応用できるように思います。
まとめ
愛媛県の地域団体商標は12件ありました。道後温泉など複数の区分で複数の地域団体商標を取られているものもありました。愛媛みかんは相当有名であるのに、地域団体商標では取り上げていませんでした。