こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
知財の中で商標を解説します。ビジネスに応用できればと日々考えています。今回は群馬県です。
知財 商標 マーケティング ブランディング 名産品 群馬県
群馬県といえば草津温泉。自然湧出量は日本一とのこと。僕は関西で生まれ育ってますから関西の温泉と言えば有馬温泉とか、白浜温泉。群馬県が日本一とは知りませんでした。
尾瀬国立公園
ここも有名です。歩く荷物とかいて、歩荷でぼっかと読むらしいです。ぼっかさん。背負子さんです。尾瀬の山まで荷物を背負って運ぶ仕事です。昨今ではヘリコプターがあるのですが、天候によれば飛べない日もあるらしい。
頼りになるのはぼっかさんとのこと。僕はこの映像をテレビで観たことあります。少ないときで50キロ、多いときで100キロの荷物を背負うとのこと。大変な仕事です。意外に皆お若い人が仕事されていました。
軽井沢
言わずと知れた別荘地です。東京からでも車で2時間30分ぐらいです。丁度いいドライブですね。
で、どうなるの
群馬県の郷土料理を調べてみました。
- 水沢うどん
- おっきりこみ
- すき焼き
これらの商標を調べてみました。
1.水沢うどん
1990年9月21日商標出願 1993年8月31日商標登録
何やら物々しい表示がありました。どうやら1990年に水沢うどんで商標出願し、商標として裁判になったみたいです。そのときの権利者の数が複数出てきました。で出願から3年後に商標登録。相当値打ちのある商標であることは想像できます。
2.おっきりこみ
おっきりこみは群馬県では普通名詞化してるのでしょう。国定忠治のおっきりこみで商標登録がありました。
3.すき焼き
当然すき焼きは普通名詞ですので商標には成り得ません。商標を調べると、○○のすき焼きという商標が多数ありました。
ここで面白いことに僕気がつきました。
ネットで調べると、群馬県はすき焼き自給率100%らしいとの言葉を見つけました。なるほど、群馬県でとれる食材だけですき焼きが出来るとのこと。
〇〇のすき焼きで商標取るよりも、すき焼き自給率かすき焼き自給率100%で商標を取る方が事業に成り易いと思うのです。
で、どうしたの
ここから僕の勝手な想像です。
例えば四国のお遍路さん。しこくおへんろさんと読みます。
四国88ヶ所の寺院を廻ります。江戸時代に全国に広まったとされています。何やら聖徳太子とか釈迦とかが廻ったとか廻ってないとか。で、物語を想像しご利益があるとして江戸に広告を打ったと僕は思います。
で、江戸から四国にお遍路に来る。ご利益がある。他の都道府県の人も来る。これで四国お遍路がブランドになる。江戸時代からですのでもう400年ぐらいこのブランドは続いています。
ブランドを確立するのも至難の業ですが、400年も続くのは奇跡的です。皆に旅をさせている処が事業です。旅ですから、移動似お金がかかります。宿泊にお金がかかります。食事にお金がかかります。で、お賽銭も必要です。この中でお賽銭が一番の少額が正にブランドが続く理由のような気がします。つまり四国全体が栄える。
で、どうするの
これの応用編として、群馬県すき焼き自給率100%のポスターとかwebページをつくります。そこに参加するすき焼き屋さん88軒募ります。当然、この88軒のすき焼き屋さんから協賛金を頂きます。
僕なら1軒100万円ぐらいの価格設定にします。これで100万円出すお店と出さないお店で区別化できます。
で、100万円✕88軒ですから8800万円。
8800万円の一部でwebページとポスターをつくり、残りのお金は広告費として使い切る。加盟した88軒に対しては月々のロイヤリティをもらう。
四国88ヶ所お遍路さんのように御朱印帳。このすき焼き自給率100%でしたらスタンプラリーにするのも人の心を引きつけます。
年末には88ヶ軒のすき焼き屋さんのグランプリでも演出したら良いでしょうね。1位、2位、3位を決める。昨年の1位はとか言うてブランド化する。
今どきですから、twitter、Instagram、face bookなどのSNSを意識します。すき焼き屋さん88ヶ軒すべてに特徴を出すのも良いかもしれません。
これで事業として成り立つように思うのです。詳細はもっと練らなくてはなりませんが。だいたい古くからのブランドはこのパターンで事業にしているように見受けられます。
まとめ
群馬県は自然にも恵まれて良い処です。温泉まである。住むには最高ですね。
商標を研究する。商標を観察する。まだまだ応用編はあるように思います。だいたいのパターンは見えてきたようにも思います。
昔の人も今も同じ人間ですからそんなに発想に差異はないのではないかとも感じます。
誰か群馬県すき焼き自給率100%を事業にしてくれないかなぁ。僕の事業提案が現実のものになるかどうか試して欲しい。そして僕はその過程を観察したい。で、改善点をまた明日への事業想像に使えると思うのです。
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