知財 商標 マーケティング ブランディング【名産品 北海道 残念です。せっかく2位3位取ってるのに】

どうされましたか

商標の具体例を知りたい。

こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。

知財の中で商標を解説します。今回から47都道府県の名産品を調べてみます。

知財 商標 マーケティング ブランディング 名産品 北海道

何やら調べてます。名産品。事業されている方の知財に対する意識を観察するにはどうすれば良いのかと思案しました。

販売している商品を調べたら良いのではないかと結論しました。大企業が販売している標品は完璧に知財を意識しているように思います。

では、一般の企業ではどうなのか。これらの例をみて、僕達が見習う処、反省する処が見えてくるようにも思います。

まずは北海道の特産品から

北海道と言えば、学生の時車で1周しました。だいぶ走りました。僕大阪ですから、地道で大阪から舞鶴まで行って日本海に抜けるのです。舞鶴は第二次世界大戦のときの引き上げの港のひとつになったようですね。岸壁の母の舞台になった処と聞きました。そこからフェリーに車を載せて2泊して北海道小樽です。小樽と言えば確か石原裕次郎記念館があったと聞きます。僕は訪ねたことないですが。

北海道は距離の感覚が大阪とは違いました。何しろ広い。大きい。すぐそこと言われて、地図をみたら100キロ。キャンプ場が多く泊まる処にはまったく不自由しませんでした。夜暗すぎて怖い。夜広すぎて怖い。テント張ってテント泊したら宇宙人にさらわれるのと違うかぐらい広い。

キャンプ場でテント張ってたら夜と朝キャンプ代の集金に来るのです。観察するとどうやらテントで寝ている人には集金来ない。この法則が分かったので夜遅目にキャンプ場に入る。朝は遅めに目をさます。ゆえに、キャンプ代支払わずに過ごせました。学生ですからお許しあれ。

グーグル先生で北海道名産品と探しました

  • 1位 純生白いさとうきび 雪の妖精
  • 2位 南麓郷の赤い果実
  • 3位 北海道産 とろけるモッチモチのほたて

次に商標調べました

1位雪の妖精はさすがに商標登録されています。しかししかし面白いこと発見しました。茨城県の会社で登録されている。商標出願2017年10月6日、登録日は2018年12月21日とありました。北海道産のとうもろこしの商標を茨城県の会社が商標登録している。

で、どうなるの

残念なことにこの上位2,3位は商標登録されていませんでした。せっかく2位3位取れてるに。

どう考えても既に売上もある。商品もある。特産品、名産品である。誰でも知っている。記事にもされている。ファンも付いている。この状態で商標未登録は残念過ぎる。

これらとリンクしてネット販売だけでなく例えば全国名産品とか特産品とかの百貨店での催事。道の駅での販売もしているでしょうに。

で、どうしたの

1位の雪の妖精でグーグル検索してみました。

販売チャンネルが、aupayマーケット、北海道産地直送マーケット、楽天などありました。これだけ浸透してる名前であるし、販売促進もされています。さすがです。見習いたいですね。

しかしamazonに雪の妖精と言う名の商品がない

これはどうしたものか。何かおかしいぞと感じました。直接amazonで雪の妖精とamazonの検索窓に入れてみました。

なるほど、そういうことやったのか

僕の想像するに、雪の妖精ではすでに上記茨城県の会社が商標登録されているから他の会社では雪の妖精は使えない。しかし現実にamazonで雪の妖精で検索すると白いとうもろこしの商品が検索に引っかかる。

で、どうするの

他の会社では雪の妖精と言う名では商品をamazonに出せないけれども、雪の妖精で検索されると雪の妖精と言う名ではないけれども検索に掛かるように表に出ない検索ワードでは検索されるように設定している。

新しい時代の販売手法ですね

これにはびっくりしました。僕も知財を研究する今の今までこの手法は知りませんでした。いい意味での商標を回避してなおかつ商標と同じ商品を明示させる。

この表示されたのは雪の妖精ではないけれども、雪の妖精みたいな商品を購入するか否かは購入者が決めることでしょうが、これは新たな手法ですね。

本家本元の雪の妖精以上の何かがあればひょっとしたら売れるかもしれない。例えば価格がリーズナブルとか。商品がひと目で本家本元より良いものだとか。

例えばシャネルを購入する人がシャネルもどきは購入しませんけれども。商品によるのかなぁ。しばらく研究してみます。

まとめ

改めて、上には上がいることを実感しました。雪の妖精で北海道名産の商品の商標登録した茨城県の会社も凄いと思いました。楽天や地域の販売サイトに商品登録しているのも凄いと思いました。どういう訳かamazonには商品載せてない。

しかししかし上には上がいて、amazonに雪の妖精で検索すると同じような商品の白いとうもろこしの商品が検索に引っかかる。新しい時代の商標の回避の仕方でしょうね。

雪の妖精まがいの商品を購入するか否かは購入者の判断によりますね。高級ブランドではこの手法は使えないかもしれません。

内部リンク 全国47都道府県名産品