どうされましたか
知財の中で商標の例を知りたい。例えばapple。
こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
知財の中で商標の例を解説します。最大最高のセンスやと僕は思います。apple。
知財 商標 apple
商標って真似されたらあかんから商標取る。これ間違いではなく大正解。しかし真似されるに至らず、名前やサービス名や商品名が市場に浸透せず終わる例も多々あります。試しに特許庁の商標検索サイトを覗いてみてください。適当な商標を検索してみてください。
商標登録してあるがそんな名前聞いたことないのばかりですよ
つまり商標の無駄遣いとも取れます。商標の多くはオリジナルな名前を付けています。ま、固有名詞ですね。偶然の一致はあったとしても明らかに名前を付ける段階では他との区別化したい訳ですから犬にイヌとは名付けない。僕の友人は犬に山田くんと名付けたヤツいましたが。ま、これも他と区別化でしょう。別の友人は犬にタヌキと名付けていました。センス良いと感じました。ちなみに僕の犬は金太郎ですが。
ま、話を商標に戻します
オリジナルな名前を付ける。オリジナルな名前ですからおそらくすぐに商標登録できます。で、その名前を無名から有名にする為に広告媒体を使って発信する。耳にタコできるぐらいに発信する。すると最初は固有名詞状態の名前がなんとなく普通名詞ではないかと思えてくる。
どこかで聞いた名前
昔からあったような名前。しかし他と違う。良い例が吉本興業の芸人さんの名前のような気がします。ダウンタウンとか。最初は違和感ありました。で、今はもう当たり前。
僕の好きな芸人さんで笑福亭松鶴
どこまでが芸でどこまでが素か分からない。芸でボケてるのかホントにボケてるのかその境界が分からない。もうだいぶ前に鬼籍に入られましたかが。芸名でもいろいろありまして、最近では和牛。これセンス良いなぁと思いました。なぜだか分かりますか。少し前の芸名なら明石家さんま。日本で知らない人いないと思います。
何に対してセンスが良いかと言いますと
その名前がもうすでに別の分野の普通名詞であることです。和牛は焼き肉やステーキの食材の世界では普通名詞。ゆえに誰でも聞いた事ある。知っている。さんま。魚介類の市場では誰でも知っている。庶民生活では身近。さんまが商標になるのかいなぁ。と聞こえてきそうです。なります。
さんまだけでも商標になります
明石家さんまではもちろんなります。なぜだか分かりますか。区分が違うからなんです。魚介類の区分と芸名の区分の違い。和牛でしたら食材の区分と芸名の区分の違い。
この耳に慣れた名前を区分違いで商標にする最大最高はappleでしょう
まず、日本語でも英語でもあ、Aから始まる。りんごは誰でも知っている。それをIT系の商品ではなく企業の名前にした処が最大のセンスです。そしてそのりんごにかぶりついたアップマークまでをロゴにしている。それをまた意匠登録している。最大最高ってこのことです。これだけでもこの企業のセンスを感じます。それを感じた人達は僕も含めて皆apple信者になったのでしょう。日本ではりんご教とも称されます。
で、どうなるの
appleの場合はその会社の名前のセンスの良さと商品の良さが相まって世界的に成功しました。ま、勝てば官軍ですから後付の理屈は誰でも言えますけれども。
そしてジョブスのプレゼンにもしびれました
すべてがセンスのかたまりですね。誰がプロデューサーで誰がこれらのことを考えたのか。ジョブスかなぁ。またはその参謀か。
で、どうしたの
僕の場合は商標を出願するときは限りなく普通名詞に近い固有名詞にすることを意識しています。ここ微妙で出願しても拒絶される可能性が大なのですが、商標認められるとその効果は限りなく高い。先日もMCTOILを商標出願しました。ココナッツオイルから生成されるオイルです。拒絶されました。誰も商標取得してないのですよ。でも仕方がないですね。
で、どうするの
ビジネス視点で今から商標出願するのなら、その名前が完全に独創的であることにはこだわらなくて良いのではないか。独創的であるほど商標にはなり得るがその名前が市場に浸透するまでの労力は相当必要のように思います。
まとめ
商標の具体例appleをあげました。途中でappleは大きくロゴを変えました。僕は前のロゴも今のロゴも目に馴染んでいます。今のロゴの方が今風ですね。最初はベンチャー企業として世に出る為に派手なロゴをイメージしたのでしょう。しかし今はもう世界に浸透している企業になったので落ち着いたロゴですね。ますますセンス良い。
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