こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
知財の中で商標を解説します。ビジネスに応用できればと日々考えています。今回は静岡県です。
知財 商標 マーケティング ブランディング 名産品 静岡県
御前崎は静岡県です。友人が大阪からサーフィンをしに徹夜で車走らせていました。今から思えば、タフな友人です。
中学生のときの修学旅行が静岡県でした。確か大阪からバスで行ったような記憶あります。静岡県と言えばお茶。このとき印象付けられました。
浜名湖のほとりにあるヤマハのピアノ工場を見学したのは社会に出てからでした。ピアノ工場では輸出する国の湿度に合わせて、ピアノの湿度も調整しているとの説明を受けました。
ピアノ工場の次はヤマハの管楽器工場を見学しました。トランペットとかクラリネットを製造していました。な、なんとトランペットは金属板を手で打ち形をつくりだしていました。飽きずにいつまでも観ていました。楽器は手作りです。特に大切にしなければと思いました。
自衛隊の浜松基地あります。飛行機の離着陸できるようです。関西から浜松までは限りなく遠い感じがします。数年前に和歌山県白浜で、ブルーインパルスの曲芸飛行がありました。白浜には白浜空港があります。てっきりこの白浜空港からブルーインパルスが飛び立つと思っていました。
白浜の白良浜という浜辺でブルーインパルスが飛んでくるのを待っていました。アナウンスがありました。今、浜松基地を飛び立ちました。15分後には白浜到着しますとのこと。僕驚きました。ブルーインパルスは静岡県から和歌山県まで15分で飛ぶのですね。
で、曲芸飛行を終えて、ブルーインパルスは浜松基地まで飛んで帰りました。
で、どうなるの
僕が知り得る静岡県の名産品はお茶です。商標を調べてみました。ありました。しかし静岡県だけでお茶のブランドが4つも地域団体商標制度を利用して商標登録されていました。
思ったより僕が知っている商標がありませんでした。もっと有名な商標があるように思っていました。例えばわさび。例えば浜名湖。例えば御前崎。浜名湖はうなぎだけでした。わさびは地域団体商標には使われていませんでした。御前崎も同様です。
で、どうしたの
静岡県で地域団体商標制度を利用した商標一覧を記載します。
- 商標登録第5003856号 駿河湾桜えび(するがわんさくらえび)
- 商標登録第5005387号 由比桜えび(ゆいさくらえび)
- 商標登録第5008903号 焼津鰹節(やいづかつおぶし)
- 商標登録第5048769号 丹那牛乳(たんなぎゅうにゅう)
- 商標登録第5053823号 川根茶(かわねちゃ)
- 商標登録第5062720号 静岡茶(しずおかちゃ)
- 商標登録第5074984号 駿河漆器(するがしっき)
- 商標登録第5074985号 駿河漆器(するがしっき)
- 商標登録第5074986号 駿河漆器(するがしっき)
- 商標登録第5077768号 沼津ひもの(ぬまづひもの)
- 商標登録第5082404号 掛川茶(かけがわちゃ)
- 商標登録第5160733号 伊東温泉(いとうおんせん)
- 商標登録第5281719号 伊豆長岡温泉(いずながおかおんせん)
- 商標登録第5377749号 熱海温泉(あたみおんせん)
- 商標登録第5428782号 三ヶ日みかん(みっかびみかん)
- 商標登録第5446261号 遠州灘天然とらふぐ(えんしゅうなだてんねんとらふぐ)
- 商標登録第5457531号 三島馬鈴薯(みしまばれいしょ)
- 商標登録第5505951号 掛川牛(かけがわぎゅう)
- 商標登録第5517008号 東山茶(ひがしやまちゃ)
- 商標登録第5588082号 稲取キンメ(いなとりきんめ)
- 商標登録第5606201号 三方原馬鈴薯(みかたはらばれいしょ)
- 商標登録第5912295号 みしまコロッケ(みしまころっけ)
- 商標登録第5941670号 遠州織物(えんしゅうおりもの)
- 標登録第6019625号 浜名湖うなぎ(はまなこうなぎ)
- 商標登録第6078473号 駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)
- 商標登録第6120574号 みっかび牛(みっかび牛)
- 商標登録第6220825号 浜名湖のり(はまなこのり)
お茶の商標だけを書き出してみます
- 商標登録第5053823号 川根茶(かわねちゃ)
- 商標登録第5062720号 静岡茶(しずおかちゃ)
- 商標登録第5082404号 掛川茶(かけがわちゃ)
- 商標登録第5517008号 東山茶(ひがしやまちゃ)
で、どうするの
上記のお茶の商標だけでも4つある事象を観察してみました。僕が感じることは客のことよりも販売者や生産者主体で商標化やブランド化しているような印象を持ちました。
なぜなら、知ってる人は知っているのでしょうが、静岡茶以外に静岡県でのお茶のブランドが3つもあるとは一般的には知らないと思うのです。
そもそも知らないものにわざわざブランド名を付けて販売するのは販売する行為の逆効果になるのではないのか。例えば、客が静岡茶を買いに来た。その店舗の店先に商標登録第5517008号 東山茶(ひがしやまちゃ)が展示されている。果たしてこの東山茶を客が購買するのか。
聞いたことないお茶名やなぁ。静岡茶を買いに来たのに、東山茶はやめておこう。
僕なら、これらの静岡茶の4つの商標をいろいろあるでしょうが、静岡茶ひとつの商標にまとめてブランドを強化して、静岡茶を販売します。
せっかくの静岡県といえばお茶のイメージがあります。これらのイメージをみすみす崩すことになりはしないかと杞憂します。
まとめ
地域団体商標を使うのなら、誰でも知っている商標を使うのが王道なのではないのかと僕は考えます。同じような商品を複数の地域団体商標での差別化は僕逆効果と思うのですが。
内部リンク 全国47都道府県名産品